auひかりは速度制限あり!ただし、ほとんどの人にとって問題なし

auひかりは速度制限あり!ただし、ほとんどの人にとって問題なし速度
auひかりは速度制限あり!ただし、ほとんどの人にとって問題なし

スマートフォンにはつきものの通信速度制限

プランごとに決められている月間のデータ容量を超えてしまうと、ネットの通信速度が落とされてしまうルールで、経験したことがある人も多いのではないでしょうか。

私も引っかかったことがありますが、普段何気なく使っているアプリなどがなかなか動かず、イライラした覚えがあります。

そんな速度制限ですが、実は固定回線のauひかりにもあるってご存じでしたか?

えー!光回線なのに使い放題じゃないの?

ええ、そうなんです・・・

ただし、いわゆるスマホの『ギガ不足』とは中身が異なっていて、ほとんどの人は引っかかることは無いでしょう。

auひかりの速度制限は、こんな感じになっているためです。

  1. データ使用制限があるのは上り(アップロード)のみ
  2. 数日間続けて30GB/日以上のデータをアップロードすると速度制限が掛かる
  3. 速度制限が掛かるのは上り(アップロード)のみ

この通り、上り(アップロード)に関することばかり。

下り(ダウンロード)に関しては制限なしで使い放題です!

下記のような利用方法に関しては、全く影響がありません。

  • YouTubeやNetflixで動画をたくさん見る
  • 高画質のインターネットゲームを楽しむ
  • オンラインショップのセール情報を毎日チェックする

また、アップロードに関して制限があるといっても、数日間継続して30GBものデータを送信するというケースはかなり特殊です。

一般的な使い方をしている限り、速度制限に引っかかる可能性はまず無いのでご安心ください。

今記事では、auひかりの速度制限について、どのような内容か、どうしたら引っかかるのか、解除はできるのかなどを紹介いたします。

是非一読して、『こういう使い方はNGなんだ』と頭に入れておきましょう。

auひかりの速度制限とは

速度制限

『インターネット使い放題!』と思われがちなauひかりですが、実は速度制限に関するルールが一つだけ設けられています。

1日あたり30GB(ギガバイト)以上のデータを継続的に送信(上りデータ送信)させる場合、上りデータ送信の最大速度を一定水準に制限することがあります。

auひかり 説明事項(重要)共通編|2021年3月発行

この文章だけだと少し分かりづらいので、auひかりガイドでは下記3つのポイントに切り分けてみました。

  1. データ使用制限があるのは上り(アップロード)のみ
  2. 数日間続けて30GB/日以上のデータをアップロードすると速度制限が掛かる
  3. 3Mbpsの速度制限が掛かるのは上り(アップロード)のみ

一つずつ解説いたします。

1.データ使用制限があるのは上り(アップロード)のみ

インターネット通信には、上りと下りがあります。

下り
(ダウンロード)
ウェブサイトの閲覧
動画の視聴
ファイルのダウンロード
メールの受信
上り
(アップロード)
画像や動画のアップロード
SNS投稿
メール送信
注文情報(フォーム)の送信
クラウドサービスへの保存

この通り、ネット上のデータを手元の端末から閲覧したり、ファイルを落とす際の通信が下り。

逆にメールを送信したりと、手元の端末側からネット上にデータをアップロードする際の通信が上りです。

auひかりで制限があるのは上り(アップロード)側のみ。

下りについては制限無しで、インターネットが使い放題です!

2.数日間続けて上り30GB/日以上使うと速度制限が掛かる

例えば、1日だけどうしても30GBを超える大容量のデータをアップロードしなければならない、という使い方でしたら速度制限に引っかかることはありません。

『1日あたり30GB(ギガバイト)以上のデータを継続的に送信(上りデータ送信)させる場合』に、速度制限が掛かるルールだからです。

目安としては、3日連続して上り30GBを超えると制限が掛かる可能性が高いといわれています。

・・・しかしデータのアップロードだけで1日30GB使うのは、至難の業だと思います。

3.3Mbpsの速度制限が掛かるのは上り(アップロード)のみ

万が一速度制限に掛かってしまった場合、上り通信速度が最大3Mbpsに制限されてしまいます。

ただし、その場合でも下りに関しては制限は掛からず、今までと同じ速度で利用することが出来ます。

データをアップロードしたり、バックアップをクラウドサービスに保存する際には時間がかかりますが、動画を見たりゲームを楽しむ分には変わらないということです。

この上りの速度制限期間は、およそ3週間程度続くと言われています。

速度制限が掛かる可能性のある行動

auひかりは、数日間継続して30GB/日以上のデータをアップロードすると速度制限が掛かります。

では、どのような行動をすると30GBを超えてしまうのでしょうか。

3つのケースを紹介いたします。

  1. 大量の画像や動画データをクラウドサービスにアップロードする
  2. ファイル共有ソフト(P2P)で大容量のデータをアップしている
  3. ウイルスによって意図せずデータが送信されている

1.大量の画像や動画データをクラウドサービスにアップロードする

大量のファイルのイメージ

ハードディスクなどに保存していた大量の写真や動画データを、GoogleドライブやAmazonドライブなどのクラウドサービスにアップロードする際に、30GBを超える可能性があります。

尚、写真と動画で30GBを超えるには、およそ下記の量が必要です。

写真で30GBを超えるには写真1枚当たり約2MBの場合・・・
・約15,000枚をアップロード
動画で30GBを超えるには動画(1080p)の場合・・・
・約500MB/5分を約60本
・もしくは約5時間分

確かに多いですが、写真や動画ををため込んでいた人なら、あり得なくもないかなと思います。

ただし、1日だけ30GBを超える分には問題ありません。

この量を3日連続でアップロードして、やっと制限に掛かる可能性が出てきます。

そんな人はなかなかいないのではないでしょうか。

2.ファイル共有ソフト(P2P)で大容量のデータをアップしている

ファイル共有ソフト(P2P)は、不特定多数の端末間で気軽にデータをシェアすることが出来るソフトです。

誰でも簡単にファイルを共有でき、貴重なデータがごろごろ転がっているということで、一時期爆発的に人気が出ました。

しかし、著作権侵害や違法なファイルがたくさん配布されていたり、中にはウィルスが仕込まれていたファイルが見つかったりと、様々な問題が表面化したことで利用者が激減したという背景があります。

そのため、今現在利用している方は少ないと思いますが、もしWinnyなどのファイル共有ソフトを使っている場合は注意が必要です。

ファイル共有ソフトはバックグラウンドで自動的にファイルの送受信を実行しているため、大容量のファイルをシェアしていた場合などに、いつの間にか上り30GBを超えてしまう可能性があります。

3.ウイルスによって意図せずデータが送信されている

自分では大容量のデータをアップロードしているつもりがなくても、意図せずにデータが送信され続けてしまう場合があります。

スパイウェアというコンピューターウィルスに感染しているためです。

スパイウェアは、ユーザーのメールアドレス、IDやパスワード、クレジットカード情報、サイトの閲覧履歴、保存された写真や動画などの個人情報を収集し、企業や個人に送信してしまうプログラムです。

スパイウェアによる通信量は、端末に保存しているデータの量によっては、30GBを超えてしまう可能性があります。

尚、こうやって盗み出されたデータは、ホームページなどで表示される広告を個人に最適化するだけでなく、なりすましやクレジットカードの不正使用などに利用される恐れもあります。

セキュリティソフトで対策するなど、普段からウィルスに感染しない環境を整えておきましょう。

auひかりの速度制限は約3週間後に解除される

スマートフォンの通信速度制限は、追加のデータ容量を購入することで解除することが出来ます。

では、auひかりも追加オプションなどを申し込むことで速度制限が解除できるのかというと・・・答えはNOです。

1度速度制限がかかってしまったら、自分から解除する方法はありません。

KDDIさんが解除してくれるまで我慢して待ちましょう。

制限は、およそ3週間程度で解除されるといわれています。

速度制限が掛かると困ること

auひかりの速度制限が掛かった場合、上り(アップロード)速度が3Mbpsに制限されます。

3Mbpsというのはどのくらい遅いのでしょうか。

実は、多少不便かもしれませんが、何とか実用に足る速度です。

3Mbpsでも
問題なし
メール送信
チャット
フォーム送信
SNS投稿
写真投稿
3Mbpsだと
問題あり
動画投稿
ビデオ会議
データのアップロード

『問題あり』に分類したものでも、時間がかかるだけでなんとか使える場合もあります。

また、下り(ダウンロード)側は制限されないため、動画視聴やネットショッピングを楽しむ分には全く問題ありません。

auひかりはなぜ速度制限を設けているのか?

auひかりは、なぜこんな不便な速度制限を設けているのでしょうか。

一言でいうと、インターネット回線の品質を守るためです。

auひかりを含むほとんどのインターネット回線は、料金を抑えるために複数の利用者が1つの回線をシェアして利用する形をとっています。

そのため、一部の利用者が大量のデータ送信を行うと、他の利用者までインターネットが遅くなったり、繋がりにくくなってしまう恐れがあるのです。

KDDIは、こういった事態を防止するために上りの速度制限を設け、利用者全員が快適で安定したインターネットが使えるようにしてくれています。

何も対策をとっていない回線業者より、よっぽど信頼できると思いませんか?

その甲斐あってか、auひかりの速度の評判はとても良いんです!

auひかりの速度について、詳しくはこちら↓
auひかりの速度の評判が抜群に良い2つの理由
auひかりは実際に利用している方の速度の評判が抜群に良く安心できる光回線です。 auひかりの速さを実感しやすい理由は2つ。 ・KDDI独自の回線を使用している ・IPv4/IPv6デュアルスタック方式を標準装備 今回はauひかりの速度の評判が抜群に良い理由について解説いたします。

まとめ

auひかりに設けられている速度制限について紹介いたしました。

今記事のまとめです。

auひかりの速度制限の内容
  1. 制限があるのは上り(アップロード)のみ
  2. 数日間続けて30GB/日以上のデータをアップロードすると速度制限が掛かる
  3. 3Mbpsの速度制限が掛かるのは上り(アップロード)のみ

この通り、制限があるのは上り(アップロード)のみで、下り(ダウンロード)に関してはデータ量を気にせず使い放題です。

また、上りについても30GBのデータを数日間連続でアップし続けない限り、速度制限が掛かることはありません。

一般的に、毎日そんなに大量のデータを送信し続けるということは無いので、速度制限に引っかかる人はかなり珍しいといえそうです。

そもそも、auひかりはなぜこんな制限を設けているのかをよく考えてみましょう。

インターネット回線の品質を守るため、つまりは私たち利用者のためとも言えます。

こういった問題に対して何も対策していない回線業者より、よほど信頼がおけると思います。